「ながぐつをはいたねこ』」— ねこがくつが人を変える奇跡の物語

猫がくつを履くと何が起こる?知恵と冒険が詰まった絵本の世界へようこそ!

猫がただのペットだと思っていませんか?この絵本では、一匹の賢い猫が主人公の人生を劇的に変える物語が描かれています。子どもと一緒に読むことで、知恵や勇気の大切さを学べる絵本『ながぐつをはいたねこ』を一緒に楽しんでみましょう!

あおぱぱ
あおぱぱ

ねこが王様をだますなんて、すごいよね!

あおまま
あおまま

ほんと!でも、ちゃんと主人を幸せにしてるのがまたいい話だわ。

あおぱぱ評価あおぱぱの独断と偏見による感想です

  • ストーリーの面白さ (9点): 知恵と冒険が満載で最後まで飽きさせない展開です。
  • イラストの魅力 (10点): 鮮やかな色彩とキャラクターの表情が物語を引き立てます。
  • 教育的要素 (8点): 知恵、勇気、信頼の大切さを学べる優れた内容です。
  • 年齢適性 (9点): 3歳から小学生まで楽しめる幅広い年齢層向けです。
  • 再読価値 (10点): 読むたびに新しい発見があり、何度でも楽しめます。

作品の情報
書名:世界のおはなし ながぐつをはいたねこ
著者:作: 末吉 暁子 絵: 飯野 和好
出版:講談社
ページ:17ページ

あらすじ

ある日、貧しい粉ひきの末息子が父親の遺産として猫を一匹もらいます。「役立たず」と思われた猫ですが、実は驚くべき知恵を持っていました。猫はながぐつを履き、巧妙な計画で主人を一躍「カラバこうしゃく」に仕立て上げていくのです。物語は次第に予想外の展開を迎え、主人と猫の未来を変える驚きのクライマックスが待っています。

絵本の感想

『ながぐつをはいたねこ』は、ユーモアと教訓が絶妙に組み合わさった物語です。子どもたちは猫の賢さに驚き、大人はその大胆な行動に感心します。イラストも美しく、キャラクターたちの感情がリアルに伝わってきます。何度でも読みたくなる一冊です。

本が教えてくれた言葉

ごしゅじんさま。 わたしを えりまきになんかしないでください。それより、 ながぐつを 1そくと ふくろを 一つ くださいな。きっと おやくにたってみせます。

この言葉を選んだ理由は、猫の決意と自己信念が感じられるからです。「役立たない」と思われていた存在が、自らの力を信じて行動する姿勢は、子どもたちに「自分を信じること」の大切さを教えてくれます。

挿絵について

『ながぐつをはいたねこ』の挿絵は、物語の世界観を鮮やかに表現し、読者の想像力をかき立てる魅力にあふれています。柔らかいタッチと鮮やかな色使いが特徴的で、登場人物や背景の細部まで丁寧に描かれています。特に猫の表情や仕草にはキャラクターの性格がしっかりと反映されており、ページをめくるたびに物語が動き出すような感覚を味わえます。

王さまの荘厳なお城や人くい鬼の迫力ある姿、広がる麦畑の風景など、それぞれの場面が視覚的に強い印象を与え、読者を物語の中へと引き込む力があります。猫が工夫を凝らして計画を進めていく場面では、その賢さや大胆さが表情や動きで生き生きと描かれていて、物語をより楽しませてくれる要素になっています。

また、挿絵の中に登場する小さなディテールも見逃せません。例えば、猫のながぐつや主人公の衣装には、物語の変化やキャラクターの成長が表現されており、大人の読者もじっくり楽しめる仕掛けが満載です。この挿絵は、物語を補完するだけでなく、絵本そのものの価値を高める大きな役割を果たしていると感じました。

挿絵は子どもたちの目を楽しませるだけでなく、物語の感情や緊張感を視覚的に伝える役割を果たしており、家族で共有する読み聞かせの時間をさらに豊かにしてくれる素晴らしいものです

絵本の対象年齢

3歳〜10歳
読み聞かせには3歳以上が適しており、ストーリーを楽しむなら小学生も十分に楽しめます。

教育的効果

  • 知恵と工夫
    猫が主人を助けるために取った行動は、機転や発想力の重要性を教えてくれます。
  • 勇気
    猫がライオンや人くい鬼に対峙する場面から、困難に立ち向かう勇気を学べます。
  • 信頼と感謝
    猫と主人の信頼関係が、物語を通して成長する様子が感動的です。

読み聞かせのポイント

『ながぐつをはいたねこ』を読み聞かせるときは、キャラクターごとに声色やトーンを変えて、登場人物の感情や性格を表現するのがおすすめです。たとえば、猫は賢さと自信に満ちた声で、末息子は少し頼りなさそうな声で演じると、子どもたちが物語に引き込まれやすくなります。また、場面ごとに適度な間をとり、子どもたちが状況を想像できるようにゆっくりと読み進めることも大切です。

読み終えた後は、「猫はどうしてこういう行動をとったんだと思う?」「もし自分が末息子だったらどうする?」といった質問をしてみると、子どもたちが物語を深く考えるきっかけになります。読み聞かせはただ物語を伝えるだけでなく、子どもたちの想像力や感性を育む素晴らしい時間になるでしょう。

まとめ&あおぱぱチェック

『ながぐつをはいたねこ』は、知恵と勇気が運命を切り開くことを教えてくれる素晴らしい絵本です。子どもと一緒に読み、感想を語り合うことで物語をより楽しむことができます。この絵本が気になった方は、ぜひ手に取ってみてください!

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