ひっぱっても抜けないかぶ!みんなの力でようやく成功。家族で楽しめる協力の絵本。
「力を合わせるとどんなことでもできる」そんなメッセージをユーモラスに伝える『おおきなかぶ』。おじいちゃんからねずみまで、次々と仲間が増えていく様子は子どもたちの心をわくわくさせること間違いなし!読み聞かせにぴったりの一冊です。
この絵本は、大人気の「大きなかぶ」と「3びきのやぎ」の2話が収録されています。本稿では「大きなかぶ」について紹介します。

なんでねずみが最後なんだろうね?あんなに小さいのに!

小さくても役立つ存在なんだって教えてくれるのね!
あおぱぱ評価(あおぱぱの独断と偏見による感想です)
- ストーリーの面白さ (10点): 繰り返しの展開と最後の爽快感が子どもを夢中にさせます。
- イラストの魅力 (9点): シンプルで親しみやすい絵が物語の世界観を引き立てます。
- 教育的要素 (10点): 協力の大切さや小さな存在の価値をわかりやすく教えます。
- 年齢適性 (10点): 幼児から低学年まで幅広く楽しめる普遍的な魅力があります。
- 再読価値 (9点): 何度読んでも楽しいリズムと展開が魅力的です。
作品の情報
書名:大きなかぶ・3びきのやぎくん
著者:文:三木 卓 絵:西巻 茅子
出版:講談社
ページ:35ページ
あらすじ
おじいちゃんが育てた大きなかぶ。しかし、どんなに頑張っても一人では抜けません。おばあちゃん、孫娘、犬、猫、そしてねずみまで力を合わせて挑戦する姿は、笑いと驚きがいっぱい。最後には何が起こるのか…?
絵本の感想
『おおきなかぶ』は、繰り返しのリズムが心地よく、子どもたちが一緒に声を出して楽しめる絵本です。小さな力が最後に大きな結果を生むという展開は、大人も考えさせられる内容。
親子で笑いながら協力の大切さを学べる名作です。
挿絵について
『おおきなかぶ』の挿絵は、親しみやすいタッチと温かみのある色使いが特徴的です。全体に柔らかな色調が用いられ、見る人に穏やかな雰囲気を与えます。特に、登場人物たちが力を合わせてかぶを引っ張る場面では、キャラクターの表情や動きがユーモラスに描かれ、物語の楽しさが一層引き立ちます。
また、人物や動物たちが縦に繋がる構図は、視覚的にも動きを感じられる工夫があり、子どもたちが物語に引き込まれる要素となっています。かぶの大きさが強調されたダイナミックなイラストは、絵本全体に迫力と楽しさを与えていると言えるでしょう。
この挿絵は物語の繰り返しのリズムとマッチし、視覚的にもストーリーを補完する役割を果たしており、読み聞かせの際に子どもたちが集中して楽しめるデザインです。親子で一緒に見ることで、絵を通じて物語を共有する楽しさが広がる絵本です。
絵本の対象年齢
2歳から小学校低学年までおすすめ。短くリズミカルな文が幼い子にも分かりやすく、大きな絵が興味を引きます。
教育的効果
- 協力の力
一人ではできないことも、みんなで力を合わせれば成功することを学べます。 - 小さな存在の重要性
小さなねずみが大きな役割を果たすことで、自信と他者への尊重を教えてくれます。 - 繰り返しの効果
文章の繰り返しが言葉のリズムを覚える助けになり、読解力や集中力を養います。
読み聞かせのポイント
読み聞かせの際は、おじいちゃんやおばあちゃん、ねずみなどのキャラクターごとに声色を変えたり、一緒に「えんやらどっこ!」と声を出しながら体を動かすことで、物語の臨場感が増します。また、「次は誰を呼ぶと思う?」と問いかけて、子どもの考えを引き出すと、物語への興味がさらに深まります。
まとめ&あおぱぱチェック
『おおきなかぶ』は、繰り返しのリズムと笑いのある展開で、協力の大切さを親子で楽しく学べる絵本です。小さな力の大切さを教えてくれるこの作品を、ぜひお子さまと一緒に読んでみませんか?
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