「やまがあるいたよ」— 子どもたちの想像力を広げる大冒険!

山が歩く⁉ ポンポコやまとたぬきのおじさんが織りなすユーモアと驚きの物語。

「やまが歩いたらどうなるの?」なんて考えたことはありますか?そんなユニークな発想を絵本に詰め込んだ作品が『やまがあるいたよ』です。読み聞かせをしながら、子どもたちの目がキラキラ輝く瞬間を、ぜひ体験してみてください。

あおぱぱ
あおぱぱ

山が歩いたら地震みたいに揺れるんじゃない?

あおまま
あおまま

それどころかクジラまで食べちゃうのよ、すごい想像力!

あおぱぱ評価あおぱぱの独断と偏見による感想です

  • ストーリーの面白さ (9点): 大胆な発想と予想外の展開が子どもの好奇心を刺激します。
  • イラストの魅力 (8点): 鮮やかな色使いとコミカルな描写が物語を引き立てます。
  • 教育的要素 (7点): 想像力を広げる内容ですが、学びの要素は間接的です。
  • 年齢適性 (9点): 3歳から低学年まで幅広く楽しめる内容と構成です。
  • 再読価値 (8点): ユーモラスな展開と絵の面白さで何度でも楽しめます。

作品の情報
書名:やまがあるいたよ
著者:長新太
出版:亜紀書房
ページ:56
ページ

あらすじ

たぬきのオジサンが住む「ポンポコやま」。ある朝、山が歩き出したことから、オジサンと山の奇想天外な冒険が始まります。歩く山の足跡に驚き、振動にふらつき、クジラを食べる山に仰天!ユーモアたっぷりの展開が続きます。やがて山は「仲良くしよう」と約束し、冒険の終わりが訪れるのですが…その後の山の願いとは?

絵本の感想

『やまがあるいたよ』は、発想の豊かさに思わず大人も笑ってしまう作品です。山という普段動かない存在が動き出すことで、子どもたちは「もしもこんなことがあったら?」と想像力をかき立てられるでしょう。おじさんのユーモラスな反応と山の大きな行動が絶妙にマッチしており、親子で楽しく読める一冊です

挿絵について

『やまがあるいたよ』の挿絵は、シンプルながらも力強く、鮮やかなオレンジ色が印象的です。この挿絵は物語のユーモラスな世界観を完璧に表現しており、子どもたちの目を惹きつける工夫が随所に感じられます。

特に、山が笑ったり、クジラを食べたりする場面では、大きな目や口が生き生きと描かれ、まるで山が本当に感情を持って動いているかのような錯覚を覚えます。また、オジサンの小さな姿が山の巨大さを引き立てており、コミカルさが際立っています。

背景に描かれたシンプルな空や雲、太陽も物語の明るくユーモアに満ちたトーンを支えています。鮮やかな配色や大胆な構図が、読み聞かせの際に子どもたちの想像力をかき立て、物語の世界に引き込んでくれるはずです。

この絵本の挿絵は、大人にとってもどこか懐かしく温かい雰囲気があり、親子で楽しめる魅力的なビジュアルストーリーを提供していると感じます。

絵本の対象年齢

3歳から小学校低学年くらいのお子さま向け。簡潔な文章と大きな絵が特徴で、読み聞かせにもぴったりです。

教育的効果

  • 想像力を広げる
    「山が歩く」という大胆な設定は、子どもたちの好奇心を刺激し、自由な発想の楽しさを教えてくれます。
  • 自然と親しむ心
    物語を通して山や自然に対する興味が湧き、自然を身近に感じるきっかけになります。
  • ユーモアと受け入れる心
    予想外の出来事に驚きながらも楽しむオジサンの姿は、物事を柔軟に受け入れる大切さを教えてくれます。

読み聞かせのポイント

「山がお腹が空いたって言ってるけど、何を食べると思う?」など、子どもの考えを引き出してみましょう。また、山が歩く様子やユニークな場面を指さしながら進めると子どもが物語に没入できます。

まとめ&あおぱぱチェック

『やまがあるいたよ』は、日常ではありえない出来事を楽しむユーモア絵本。想像力と自然への関心を育てる素晴らしい一冊です。親子で一緒に笑いながら、山とたぬきのオジサンの冒険に出かけてみませんか?
ぜひ、この絵本を手に取って、楽しいひとときをお過ごしください!